微生物は、何をエサにものを作る?
糖、植物油、そして光合成を使う微生物では光と二酸化炭素まで、原料はさまざまです。エサの選び方は、原料の値段と、食料との取り合いに関わります。
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#1日1問 バイオエコノミー
微生物のエサ(原料)は、糖、植物油、そして光合成を使う微生物では光と二酸化炭素まで、さまざまです。何をエサにするかは、原料の値段と、食料との取り合いに関わります。
なぜ?
糖やデンプン。 燃料用のエタノールは、酵母が、トウモロコシやサトウキビなどのデンプンや糖を発酵させて作ります。米国エネルギー情報局によると、米国では、豊富で安いことから、トウモロコシが主な原料です。ブラジルは、燃料用エタノールの多くをサトウキビから作っています。
植物油。 カネカの生分解性ポリマー「Green Planet」は、植物油などを原料に、微生物が作ります(企業自身の説明です)。
光と二酸化炭素。 2016年に科学技術振興機構(JST)などが発表した研究では、ラン藻という微生物が、光合成で、バイオプラスチックの原料になる有機酸(コハク酸・乳酸)を作ることが示されました。これは研究の段階の例で、すぐに事業になるとは限りません。光合成をする微生物は、光と二酸化炭素から有機物を作るため、糖を用意する必要がありません(光合成の一般的な性質です)。
トウモロコシやサトウキビは、食べ物でもある作物です。bioeconomy.jpの整理では、エサを何にするかは、作れるものだけでなく、原料の値段と、食料との取り合いの両方に関わります。
ここだけ覚える
微生物が何を食べるかは、「何が作れるか」だけでなく、「いくらで、誰と競合して調達できるか」に関わります。 バイオものづくりのニュースを見たら、エサは何か、どこから調達するのかを確認します。
より詳しく
- バイオものづくりの全体像:バイオものづくりとは何か
- 原料をめぐる競合の実例:捨てるはずだった油が、新品の油より2倍以上高い
- 素材の原料と制約:バイオベース素材とは何か
参照資料
- 米国エネルギー情報局(EIA)「Ethanol explained」(燃料用エタノールの原料の説明。米国はトウモロコシ、ブラジルはサトウキビが中心。ページに更新日の表示なし). eia.gov
- カネカ「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet」(企業自身の説明。ページに日付の記載なし). kaneka.co.jp
- 科学技術振興機構(JST)ほか「水素合成遺伝子改変によるバイオプラスチック原料増産」共同発表(2016年7月20日。研究段階の成果). jst.go.jp